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くぐり岩

くぐり岩は乙部の町から南西方面にある国道229号線から海側に向かって脇道に入り、行き止まりにある駐車場から急坂を下って滝瀬海岸に出ると、シラフラと呼ばれる美しい砂浜が広がっています。 このシラフラの北側には海まで張り出した大きな岩があり、この岩は滝瀬海岸を南北に分断しています。1600年頃ニシン漁をする上で邪魔になることから人の手によって薄い岩の中央に穴が開けられて人の通行が可能になりました。この事よりこの岩はくぐり岩と呼ばれるようになり、今では乙部の観光地となっています。 新第三系館層のシルト岩・砂岩互層からなる岩の穴は比較的大きく、人が余裕で通り抜けることができるほどの大きさの穴がぽっかりと空いています。長年の波浪に浸食されて人手によって削った跡も見えません。くぐり岩には地層の跡が見え、くぐり岩の南側からもこの穴越しに乙部の地層を見ることができます。この滝瀬海岸にはこのくぐり岩の他にもこうした岩場があり、さらに周囲を断崖に囲まれていて、その断崖にも地層の跡を見ることができます。

生命の泉

生命の泉は乙部の町には町の中心部や郊外に計5箇所の水場がありこれを生命の泉と呼びます。これらの泉はかつて自然湧水として地元住民に活用されていました。 しかし1993年に発生した北海道南西沖地震において乙部町の水道管が破裂し断水した教訓を元に、災害時の貴重な給水施設として整備しました。1997年に町中のローソン裏側「といの水」が完成したのを皮切りに、翌年には八幡神社の境内に「八幡さんの水」と丘の中腹に「能登の水」が、そして1999年には「こもないの水」と「ひめかわの水」が完成。生命の泉にはいずれも小さな公園内の東屋の下にあり、水を汲みやすく湧水口を石で囲んでいます。 これらの水は乙部岳を始めとする東側の山々から流れてきた伏流水が火山灰の地層で濾過され基盤岩の弱層のわずかな隙間から湧き出したものですが、湧き出す場所の岩盤の違いから、5箇所の湧水の水の成分やpH値、硬度も異なります。

館の岬

館の岬は国道229号線を乙部から北側に行くと目の前に地層の跡がくっきり見えるようになります。 これが館の岬です。この館の岬は山が海に落ち込んだような岬で、国道はトンネルで館の岬を抜けるが、トンネル入り口の岩肌や館の岬トンネルを抜けた先の右側斜面の山肌に地層の跡がくっきりと見えます。 これはここがかつて海底だった証拠です。140~500万年前に海底に地層が堆積した後、地殻変動により隆起し、そして波の浸食によって地層の断面が見えるようになりました。 これだけ容易に地層が大規模にくっきりと見えるのも珍しく、東洋のグランドキャニオンとも呼ばれています。時間のない方は地層を見ながら車で通り過ぎるだけでも十分楽しむことができます。

元和台海浜公園

元和台海浜公園は乙部を北上すると道路沿いに道の駅「ルート229元和台」があります。この道の駅の少し南に元和台海浜公園があります。 元和台海浜公園は自然の海を防波堤が囲った海のプールと呼ばれる海水浴場と、裏手の崖の上にアスレチック広場や北前船を模した遊具施設オートピアわんぱく丸が広がり、夏のシーズンには海水浴客で賑わいます。 そしてここは駐車場が高台の上にあり、海のプールの背後にそびえる標高40mの崖の上の展望台からは海のプールやプールに降りるための巨大な螺旋階段「る~ぷ橋」だけでなく、日本海の大海原や、館の岬の地層の跡、そして天気のいい日には白水岳や遊楽部岳などの山並みや奥尻島も眺める事ができます。 道の駅にも展望台はありますが元和台海浜公園の方が眺めがよく、かつ防波堤で囲まれた海水浴場も絵になるだけに、元和台海浜公園の方がお勧めです。 海のプールは2006年に環境省によって快水浴場百選にも選ばれているのが特徴です。

しびの岬公園

しびの岬公園は乙部から北上した先にある鮪ノ岬トンネルの北側の出口の先の国道沿いに小さな駐車場があり、その横にしびの岬公園があります。 この公園からもトンネルのある海岸の岩肌に地層を見る事が可能です。ここで見ることのできる地層は柱状節理と呼ばれる材木を並べたり重ねたりしたような六角形の形をした柱の集合体です。 これは高温なマグマが冷却固結する時の凝縮のしかたででき、崖の下半分は急斜した柱の束が急下し、上半分はその多角形断面を程しています。 こちらは岩肌がマグロのウロコのように見えることから鮪ノ岬と呼ばれています。トンネルの脇から坂を登ったところにある静かな公園には駐車場も完備され、春になると桜が咲きます。

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