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安養寺(枚方市)

塔の屋根のてっぺんの石だけが残っています。塔そのものは、もうありません。

基本情報

位置情報

緯度: 34.863187
経度: 135.683681

詳細説明

建物の一部だけが残ることがあります。それも、いちばん高いところの部品が。 安養寺に伝わる石造露盤は、もともとに据えられていたものです。露盤は雨仕舞をするための部材で、その上に宝珠を載せて屋根の飾りも兼ねました。つまりこの石があるということは、かつてここに塔が建っていたということです。 凝灰岩でできていて、一辺110センチの正方形。風化して四隅の一角が欠けていますが、原形はよく残っています。中央のほぞ穴のまわりには、八葉の複弁蓮華文が刻まれています。ほぞ穴は、宝珠を差し込んだ跡です。 つくられたのは平安時代とみられ、昭和45年(1970年)に大阪府の有形文化財に指定されました。 寺にはもうひとつ、鎌倉時代後期の木造宝冠釈迦如来坐像があります。高さ41.8センチの小さな像で、頭に金銅製の宝冠をいただき、定印を結んでいます。宋の様式をよく伝える優品として、平成21年(2009年)に枚方市の文化財になりました。ただしこちらは一般公開されていません。 塔は失われ、屋根の先の石だけが地面に残った。その石の蓮華文を見ていると、上にあったはずの塔の高さを、つい想像してしまいます。

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