浄念寺(枚方市)
廃寺になった山の寺から、仏像と鐘楼が引き取られてきました。
位置情報
詳細説明
枚方宿の通りから一本入った三矢町に建つ寺です。ここには、もともとこの寺のものではなかった仏像があります。 木造不動明王立像。檜(ひのき)の寄木造で、像高は96.3センチ。鎌倉時代の前期につくられたものと考えられています。 この像はもと、のものでした。明治3年(1870年)、その寺が廃寺になったときに、鐘楼などとともにここへ移されたのです。 廃寺になった側の話は、枚方市駅の南西にある丘の上で読めます。山上にあった寺は明治のはじめに姿を消し、跡地には意賀美神社が移ってきました。建物も仏像も、そのときに散りました。散った先のひとつが、この浄念寺です。 平成9年(1997年)4月1日、市の有形文化財に指定されました。見学するには予約が要ります(浄念寺 072-846-3393)。 寺が消えても、仏像は消えません。引き取り手がいるかぎり、別の寺の本堂で生きのびる。この像が七百年を越えてきたのは、そういう連なりの結果です。
