和田寺
鎌倉時代の薬師如来に会えるのは、一年に4日だけです。
位置情報
詳細説明
禁野本町の住宅地のなかにある寺です。ここの木造薬師如来立像は、枚方市内に伝わる鎌倉時代の仏像のなかでも出来がよく、保存の状態もよいものとされています。 檜(ひのき)を使った割矧造(わりはぎづくり)。一度彫り上げた像をいったん割って、中をくりぬき、また合わせる技法です。像高は98.5センチ。平成9年(1997年)4月1日、市の有形文化財に指定されました。 ただし、この像に会える日は限られています。拝観できるのはだけ。ほかの日は扉が閉じています。 年に4日。それ以外の360日あまり、この像は暗がりのなかにいます。文化財として指定され、写真も公開されているのに、実物の前に立てるのは年に4日だけ――というのは、考えてみればふしぎな状態です。 ですが、もともと仏像とはそういうものでした。秘仏という言い方があるように、いつでも誰でも見られることのほうが後からの習慣です。この寺の扉は、昔のままの間隔で開いているのかもしれません。 すぐ北には禁野本町遺跡、南には禁野車塚古墳があります。この一帯は、奈良時代の都市と古墳時代の墓と、鎌倉時代の仏像が、歩ける範囲に重なっている場所です。
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